求めるvs求めない

求めるvs求めない

求めることでしか得られないものがある

求めて、努力して、苦労して

そうやってはじめて手に入れられるものがある

僕は求めることに賛成する

けれども、

求めないことでしか得られないものもある

それは

「もうこれ以上なにも求めないぞ!」と気合いを入れて自らの欲望を絶つことではなく

いまのままで充分足りていること

今の自分に必要なものは、すべて過不足なくもたらされていること

求めなくてもいいことを、心のどこかでわかっていること

求めなくなると気持ちがいい

心地がいいんだよ

思考から自由になる

地に足がついたようで

いまここを感じられる

それでいて

求めなくなった自分の眼に見える空は

求めていた自分が見ていた空よりもきっと広い

この広い空を、たくさんの仲間たちと共有したい

僕は求めないことにも賛成する

両足立ちでも、片足立ちでも、逆立ちでも、

どんなときも、僕たちはバランスをとって生きている

一見、不完全なようで、

けれども、まぎれもなく完全な存在がそこにはある

その完全性に気がついたなら

この広い空の下

やわらかな風を感じながら

生きていくことができるんじゃないかな

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